知っていると心が軽くなる!認知症の実例“生活・外出・介護拒否の対応8選”!〜自宅で介護のコツ#12〜 | HOWAGROUP:医療 介護 福祉の豊和グループ

知っていると心が軽くなる!認知症の実例“生活・外出・介護拒否の対応8選”!〜自宅で介護のコツ#12〜

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今回は、認知症の実例“食事・会話・他者への対応”【8選】をご紹介します。

1:生活編

食事拒否

食事をするのに気分が乗らない(0'15)
●対策
「今日のお味噌汁は大好物のワカメが入っていておいしいね」などその場を楽しめる声かけを行いましょう。

環境が変わり、食事が進まない(0'35)
●対策
馴染みの食器を使用するなど、あまり環境を変えず、安心して食事をとれる雰囲気作りをしましょう。

口内炎ができている・入れ歯が合わないなど、健康状態による拒否(0'51)
●対策
医師に相談しましょう。または、状態に合わせて一口サイズにしたり、細かく刻むなど、食べる形態を合わせる事も大切です。

入浴拒否

何らかの理由でお風呂に入りたがらない(1'10)
●対策①
着替えを準備したり、お風呂へスムーズに入れるような導線作りを行います。入る気持ちになった時に迅速に対応できるよう準備をしておきましょう。
●対策②
「一番風呂だよ」「いい香りの入浴剤を入れたよ」など声をかけ、お風呂に入りたい気持ちになるような声かけを行いましょう。

●対策③
「足の爪を切りたい」「お湯加減を一緒に確かめて欲しい」などの理由で脱衣所まで導き、「今、浴槽に温かいお湯が溜まったところなんだけど、よかったら入らない?」と声をかけ誘導しましょう。

睡眠拒否

睡眠を取らない(2'02)
●対策①
足浴するなど、リラックスできるような工夫をしましょう。
●対策②
可能であれば、車に乗って少しドライブをしたり、お気に入りのDVDを観て気分転換をしたり、今日はもう寝ようと思えるアクションを起こしましょう。

●対策③
日中にたくさん会話をしたり、散歩や体操で活発に過ごすよう心がけ、夜寝るための生活リズムが整う環境作りを行いましょう。
●対策④
無理に寝てもらおうとせず、空腹であったり、喉の渇きが原因で眠れない場合は、ゼリーなど喉越しのいいものを提供し寝るきっかけを作ります。
●対策⑤
精神的理由で拒否をしている場合、必要であれば医師に相談しましょう。

薬拒否

薬を飲んでくれない(3'07)
●対策
担当医の先生が「“健康のために大切だから飲んでね”と言っていたよ」など声をかけ飲んでもらいましょう。
健康管理の上、どうしても薬を飲まないといけない場合などに、無理に飲ませることで不信感が強くなり一層拒否が強くなることもあります。
その際はご自身で解決しようとせず、担当医に相談しましょう。

【生活編ポイント】(2'15)
 “こちらの都合で気分を害する対応をするのではなく 安心できる声かけをする”

無理やり食事を口に運んでみたり「汚いからお風呂に入って」「夜なのに何で寝ないの」と気分を害する声かけを行わないようにしましょう。本来なら生活の中で“楽しみ”や“安らぎ”となることが、一つの言動で“不快なもの”になってしまいます。本人がどうして拒否をするのか理由を探り、“安心”できる声かけを行うことが大切です。

2:外出編

病院の受診拒否

怪我をして「痛い」と言うため病院に行こうか”と声をかけたが
その声かけをきっかけに「痛くない」「行かなくても大丈夫」と受診を拒否する
(4'14)
●対策①
「たまには健康診断を受けよう」「お薬をもらう時期だから病院へ行こう」など声をかけ、怪我とは別の理由で病院に行くきっかけを作りましょう。
●対策②
家族以外の信頼できる第三者(友人や親戚)に、「いい病院があるよ」とすすめてもらうことで、“普段から付き合いのある人が紹介してくれた病院なら行ってみようかな”という気持ちになる場合があります。

●対策③
「たまには外で食事をしようか」「買い物に一緒に行こう」と外出を促し、タイミングを見て自分の調子が悪いから「病院に付き添って欲しい」と声かけを行いましょう。

【病院の受診拒否 ポイント】(5'19)
 “本人が「騙された」と不快に思う対応は避け 医療機関や専門家に相談することも大切”

3つの対策をご紹介しましたが、本人が“騙された”と不快に思うような対応をすると信頼関係をうまく築けない場合があります。拒否により外出することが困難な場合は、医療機関や専門家に相談しましょう。

車の下車拒否

何らかの理由で車から降りる=不安や危険”と感じている(5'18)
●対策
早く降りるように催促すると逆効果になります。無理に連れ出さず、一緒に車に残り降りない理由を聞き、安心できる環境を作りましょう。

介護施設に到着し、家に帰りたいと車から降りない(5'59)
●対策
「一緒にここにいるね。今、トイレに行きたいんだけど、あなたを一人で車に置いていけないから一緒に来てもらえない?」と声をかけ、“こちらの理由で一緒に降りて欲しい”ことを説明しましょう。

【車の下車拒否 ポイント】(6'21)
 “安心できる声かけで 今から行うことが危険じゃないと伝える”

車から降り、景色が変わることに不安を覚え拒否をする場合が多く見られます。表情が硬かったり、暗くなっていないか注意しましょう。焦らせたり責めるのではなく、本人の意思を尊重しつつ、“安心できる声かけ”や“楽しい雰囲気を作る”事で、今から行おうとする事が“危険じゃない”と伝えましょう。

3:介護編

介護拒否

プライドが高く「自分には必要ない」と介護を拒否する(6'49)
●対策①
本人が不快にならない距離感で見守ります。悪い方向に刺激をしないようプライドを理解し「一人でできると思うんだけど、お話したいから今回は付き添わせて」など本人に寄り添う声をかけを行い、相手の羞恥心を傷つけないようにしましょう。
●対策②
本人の性格や習慣を変えようとするのではなく、馴染みの物を使用したり側に置くなど、安心して介護を受けられる環境を作りましょう。

介護サービス(デイサービス・デイケアなど)を拒否する(7'35)
●対策①
行きたくない理由を確認しましょう。本人に寄り添い、話を聞く中でその人にとって“キーワード”となる単語を引き出すことが大切です。「○○さん(信頼する担当医など)が、あなたと話をすることを楽しみにしてるよ」と、その人の存在意義を尊重しましょう。

外出先で自宅がわからなくなる事が増えたので、一人で散歩に行かないでと伝えるが拒否する(8'00)
●対策①
鍵をかけ外へ出られないように行動を制限するなど、不安になるようなことはしないようにします。身体能力の低下による転倒・持病の発症など安全面に問題がなければ、一人で外出させてあげましょう。その際、GPS付きの腕時計や衣類などを着用してもらい、位置を把握できるようにします。
●対策②
一人だと転倒し、怪我をするなど危険な場合は、外出の用意を始めたら必ず付き添ってあげましょう。一緒に買い物をしたり、散歩の道中で「昨日は蕾だったのに、花が咲いているね」など声をかけ、一緒に外出を楽しむようにし、付き添いで出掛ける習慣をつけましょう。

●対策③
外出時に付き添いができない場合は、週刊誌や新聞紙・好きなDVDなどその人が興味を示すものを提供し、居室で楽しめる環境を作りましょう。

介護用品拒否

乗り物は転倒や事故の恐れがあるので、杖・押し車などを購入したが乗り物を使用する(9'19)
●対策①
「今日の夕食の買い出しに自転車を使うから、置いておいてね」と納得してもらえる理由を伝えましょう。
●対策②
“修理中”など張り紙をして鍵をかけ、本人を傷つけずに使えない状況にしましょう。

●対策③
事前に怪我や事故を防ぐ環境を作るため、必要であれば乗り物を処分する。最初は乗り物がないことを受け入れられず探したり、何度もどこにあるの?と聞かれ、家族に負担が増えることもありますが「修理に出してるから電話で聞いてみるね」など話を紛らわせたり、生活の中で違うことに集中するような環境を整えると改善することがあります。

【介護拒否編 ポイント】 (10'16)
“本人の不安を理解し 安心できるよう環境を整えることが大切”
介護拒否の場合、多くは不安を感じています。本人が安心できるよう環境を整えることが大切です。「何のために何を行うのか」わかりやすい表現・理解しやすい説明をすることで本人が納得できれば、症状が解消される場合があります。
見守る“距離感”を大切にし、その中で命に関わることや危険なことに繋がらないよう、事前にできる対策を怠らないようにしましょう。

4:まとめ(10'54)

今回ご紹介した内容が必ずしも正解ではありません。
その場の状況や環境により対応は異なります。

“言った通りにしてくれない”と怒ったり、力尽くで無理に導くことは不安や苦痛が印象に残り、更に拒否をするようになってしまいます。「なぜ拒否するのか?」その行動の“理由”を理解し、本人が安心して生活を送れる空間や環境作りを行いましょう。

介護が大変な場合は無理をせず、各種介護サービスの利用も検討しましょう。

利用に当たって不安や質問がある場合は、お気軽にホームページよりお問い合わせください。

今回の動画を参考に、より良い介護ライフを送ってくださいね!

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