今年も全国的に暑い夏になる?
6月1日に発表されたウェザーニュースによると、今年は早めに梅雨が明ける地域が多く、全国的に暑い夏になるとのこと。さらに今年は暑さのピークが7月下旬と8月下旬の2回もあって猛暑日が続くおそれがあり、平年以上に熱中症に注意が必要です。
昨年熱中症で緊急搬送された人数
昨年6月〜9月に熱中症で緊急搬送された人数は全国で64,869人。
そのうち高齢者は37,528人。
その数は全体のおよそ60%を占め、高齢者は熱中症になりやすいということがわかります。
高齢者が熱中症になりやすい2つの原因
高齢者が熱中症になりやすい
2つの原因
身体の水分量が成人60%に対し、高齢者は50%と10%減少。
この10%の差が大きく、水分が少し失われただけで熱中症になりやすくなります。
暑さやのどの渇きを感じる機能が低下することで、暑さ調節がうまく行えず、水分の補給も遅れ、熱中症になりやすくなります。
高齢者が熱中症を発生しやすい場所は?
高齢者が熱中症を
発生しやすい場所は?
高齢者が熱中症にならないためには、どのような対策を行ったらいいのでしょうか?
高齢者の熱中症予防対策
その他、涼しい服装や帽子で暑さを避けたり、適度な運動を行って身体を暑さに慣れさせたり、生活リズムを整えて日頃から体調管理を心がけましょう!
熱中症の予防対策は分かりましたが、熱中症にかかったらどのように対処すればいいのでしょうか?
ここからは熱中症の症状と対処方法を見ていきましょう!
熱中症の症状3段階と対処方法
「立ちくらみ」という状態で、脳への血流が瞬間的に不充分になることで起こります。顔面は蒼白となり、脈は速く弱くなり、呼吸回数の増加、唇の痺れなどもみられます。
筋肉の「こむら返り」のことで、突然ふくらはぎや足の裏の筋肉や腹筋など一部がけいれんして痛みます。(この段階で全身のけいれんは見られません。)発汗に伴う塩分(ナトリウムなど)の欠乏により生じます。
頭痛・吐き気・嘔吐・下痢・倦怠感・虚脱感・失神・気分の不快・判断力や集中力の低下、いくつかの症状が重なり合って起こる症状。体がぐったりして、力が入らなくなり、いつもと様子が違う程度のごく軽い意識障害を認めることもあります。
I度の対応を続ける。
放置あるいは誤った判断を行えば重症化し、Ⅲ度へ移行する危険性があるので、必ず誰かがそばで見守り、症状が改善しなければ医療機関で診察を受ける。
呼びかけや刺激への反応がおかしい、体にガクガクとひきつけがある(全身のけいれん)、まっすぐ走れない・歩けないなど。
これらは、医療機関での採血により判明します。
体に触ると熱いという感触がある。従来から“熱射病”や“重度の日射病”と言われていたものがこれに相当する。
I度、II度の対応を続け、すぐに救急車を呼び、医療機関へ。
「熱中症環境保健マニュアル 2018」(環境省)
をもとに豊和グループ作成
まとめ
熱中症は命に関わる危険な症状で、ここ10年は猛暑の影響もあり、毎年約500人〜1700人が亡くなっています。熱中症の人に遭遇した場合は、落ち着いて迅速に適切な処置を行ってください。熱中症を決して甘く見ず「おかしいかも」と気づいたら早めに対処しましょう。
こまめに水分をしっかりと取り、室内を快適な温度にして、この夏を元気に乗り越えましょうね!