介護のにおい問題を解決!介護職が教える「においの原因と対策16選」【自宅で介護#13】 - HOWAGROUP:医療 介護 福祉の豊和グループ

介護のにおい問題を解決!介護職が教える「においの原因と対策16選」【自宅で介護#13】

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今回は介護時に困る「においの原因と対策」をご紹介します!
介護職員が長年の経験をもとにおこなっている「におい対策16選」で、におい問題を解決していきましょう!

においの原因は「雑菌」

雑菌は繁殖する時に、においの分子を発し、においの分子が増えれば増えるほどにおいが強くなります。

介護の気になるにおいは「体臭」と「排泄物のにおい」

介護を行う際に気になるにおいは大きく分けると、体臭と排泄物のにおいに分けられます。

体臭について

介護される本人はマメにお風呂に入ることが困難になったり、どうしてもベッドや布団で横になる時間が長くなります。
体から出る汗などの水分によって雑菌が増殖し、髪や体、ベッドカバーや布団からにおいが出てしまいます。

排泄物のにおいについて

排泄物のにおいは便より尿の匂いの方があとに残り問題になります。

尿は時間が経つとバクテリアが増殖することでアンモニア以外にもアミン類と言われる成分が発生し
少量でも悪臭を放ちます。
尿もれやトイレに失敗して洋服や寝具、床などについた尿が時間の経過とともに
イヤなにおいを発生させます。
また本人の移動によりソファや畳など家中に広がることもあるので
注意が必要です。

介護士が長年の経験をもとに行っている

介護のにおい対策16選

①パジャマはこまめに洗濯する

毎日洗濯し、特ににおいが気になる方は消臭効果のある洗剤を使いましょう。

②ベッドや布団のシーツをこまめに洗濯する

パジャマ同様、毎日洗濯すると良いですが、最低でも2日に1回は洗濯を行いましょう。シーツを交換するのが面倒な方は大きなバスタオルを敷くと交換が楽になります。シーツやバスタオルを敷く際はシワにならないようにし、床ずれにならないように注意してください。

③尿のにおいの染みつきを防ぐ

ベッド上で尿漏れをしてしまったり、おむつが尿を吸いきれずに背中から漏れ、シーツを通り越しマットにまで尿が染み込むことがあります。そういう場合は尿漏れ用防水シーツを使用しましょう。尿瓶を使用している場合はハイターなどの次亜塩素酸ナトリウムなどに漬け置き消毒するようにしましょう。1日1回行ってください。

④換気をまめにする

雑菌は湿気の多い場所を好みます。ベッドルームは風通しが良く、日当たりの良い場所にすることが重要です。

⑤適切な消臭剤を利用する

近年では介護専用の消臭剤が開発されており、置き型の消臭剤やポータブルトイレの消臭シート、ふとんの消臭剤などもあります。市販の消臭剤では臭いが取れない場合は目的に合わせて介護用の消臭剤も試してみてください。

⑥おむつを履く時に消臭スプレーを使用する

おむつは排泄後すぐに交換することが基本となりますので、おむつとインナーパッドを組み合わせて使用すると手軽にケアをすることができ、清潔かつ臭いを抑えることができます。加えておむつや外側のパンツに予め消臭スプレーをかけておくと、より臭いを押さえることができます。

⑦トイレットペーパーをちり紙タイプにする

マヒなどがある方の場合、トイレットペーパーをうまく切れないことがあるので、取りやすい場所にちり紙を置くと、トイレや本人を清潔に保ちやすくなり、においを押さえることにもつながります。

⑧おしりふきシートを手の届くところに置く

トイレットペーパーやちり紙だけでは取れない汚れはウェットなおしりふきシートを使用するようにしましょう。そのまま流せるものがおすすめです。

⑨トイレクリーナーを手の届く位置に置いておく

悪臭を発生させないように、市販のトイレクリーナーを手の届くところに置き、汚れたらすぐに拭くようにしましょう。汚れもこびりつきにくくなります。

⑩床対策を行う

排泄時に尿が飛び散った床の汚れはにおいの元になります。市販のマットを使用すると汚れがしみこみやすくなります。防水マットを使用したり、ケアしやすく清潔に保てるものを使用するようにしましょう。

⑪便器のフチに垂れ防止テープを使用する

便器を伝って汚れが流れるのを防ぐテープを使用し、まめに交換するとトイレを清潔に保つことができます。

⑫使い捨ての便座パットを使用する

便座と便器の隙間から尿が飛び散りやすい方には便座パットがおすすめ、使い捨てで隙間に張り付けるタイプなので、交換も簡単です。

⑬トイレに壁ガードをつける、または消臭効果のある壁にする

大体汚れるのは足元から数十センチの範囲になるので、新聞紙などを広げてガードするとお金もかからず、すぐ取り替えることができ、清潔に保つことができます。
また見栄えが気になる方は消臭効果のあるビニールクロス式の壁紙やタイル式の壁紙など様々な種類がありますので検討してみてください。

⑭照明を明るくする

照明を明るくすることで汚れを見つけやすくなり、掃除が行いやすくなります。

⑮下着や衣服を着脱しやすいものにする

視力や筋力の衰えにより、下着や衣服の着脱ができなくなったり、時間がかかったりして、汚してしまうことがあります。ウエストがゴムになっているものや、マジックテープ式のものを使用するようにしましょう。

⑯天井や換気扇を掃除する

アンモニアは空気より軽い物質なので、天井や換気扇のほこりを掃除するとにおいが軽することがあります。

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