今回は、拘縮予防!ご家族でもできる簡単上半身のストレッチ4選をご紹介します。
ストレッチの注意点
①反動をつけて行わず、 痛みのない範囲で行ってください。
②炎症や皮下出血防止のため指先に力を入れず、手のひら全体でつかむようにして行ってください。
③相手が痛みの表情を出す手前ぐらいまで、ストレッチしてください。
④感触的には動かす関節周りの筋肉が少し張るぐらいまでがベストです。
⑤「痛い?」「もう少し強くしても大丈夫?」など、常にコミュニケーションを取ることを忘れないでください。
⑥また、つかむ力が強すぎると組織を潰して炎症を起こすことがあるので注意してください。
⑦特に血液をサラサラにするような薬を飲んでいる人は皮下出血を起こすこともあるので注意が必要です。
ストレッチのおすすめ時間
①体が温まっているお風呂上がり
②運動の前後
③体が疲れている時
④体が動きにくいからこその起床時
※食後は消化のために内臓に血液が集中するためストレッチは控えてください。
ストレッチを始める前に
ストレッチは20秒〜30秒伸ばした状態を維持してください。
ストレッチをしてもらう人の呼吸が止まらないように、呼吸を促しましょう。
20秒〜30秒たったらゆっくりと関節を戻して、少し休ませてください。
これを2セット繰り返します。
肩甲骨のストレッチは5回ずつ行います。
肩甲骨のストレッチ(1'59)
このストレッチは肩周りの動きを良くするストレッチです。
肩甲骨周りにはたくさんの筋肉がついています。
安全に動かしやすいので大きく動かしましょう。
①体で腰を支え、肩甲骨をつかみ、ぐるぐる回すように動かします。支える手も一緒に動かし、時計回り、反時計回り5回ずつ動かしましょう。
②必要に応じてクッションをひざに挟みましょう。
③横向きが動かしやすいですが、無理なら仰向けで手を入れて行いましょう。
肩のストレッチ(2'45)
肩は動きやすい関節ですが不安定な関節です。
可動範囲を無視したストレッチは肩を痛めてしまうため特に慎重に行いましょう。
①大胸筋のあたりをほぐしてください。ほぐすと肩が上がりやすくなります。
②自分で前から上に手をあげてもらい、そのあとにストレッチしてください。少しでも違和感があれば中止しましょう。
ひじのストレッチ(3'16)
拘縮のある方はひじも伸びにくくなることがあります。
ひじ関節は伸ばす方向にしっかりとストレッチを行いましょう。
①二の腕の前側を手のひらなど広い範囲で揉みましょう。ひじが伸びやすくなります。
②二の腕の裏と、手首を持って伸ばします。
③曲げた状態で内側外側にもひねってください。
指のストレッチ(3'54)
拘縮のある方は手首や手の指が伸びにくくなります。
痛みが出やすい箇所なので少しずつゆっくりと痛みのない範囲で伸ばしましょう。
①まず手首を曲げる方向と伸ばす方向にストレッチします。
②少しマッサージし、親指を開き、指を伸ばします。
まとめ
①無理のない範囲で安全に行うこと
②習慣化して継続すること
③自信がない場合は専門家に相談する
本人やご家族に「自分で体を動かせるように」「自分で歩けるように」などの思いがある場合は、プロのリハビリ以外にもご家族でできることにも取り組み、目標に向かって習慣化し、無理のない範囲で継続して行きましょう!
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